コラム
2023.12.19
レジシフト表の更なる改善に向けて(2)
レジシフト
では、どのようにしたら手修正が少なくなり、自動割当されたレジシフト表をそのまま使用できる様になるのでしょうか? その具体的な解決策を探っていきたいと思います。
目次
1.レジ作業が特定の人に偏らない為に
①毎回の様に、同じ人に同じレジばかりが割り当たるような場合
レジシフト表の自動作成で特定の人にレジ作業が偏らない様にする為には、以下のような対応が必要になります。
過去一定期間でのレジ割当実績を集計し、その実績を加味した上で過去のレジ割当時間がより少ない人から 順にレジ割当を行う対応が必要となります。その際、レジ作業を割り当てる優先順位が同じレベルの人どうしで 割当て優先順位を考慮する必要があります。
以下の#1レジの例では、◎印が付いている人(鈴木、山田、山本、川田)の間で平等化を考慮し、 ◎印の人がいない場合に○印が付いている人(谷川、本多、佐藤、杉田)の間で平等化を考慮する形となります。
#2レジの例では、◎印の(本多、佐藤、杉田)の間で平等化を考慮し、次に〇印の(鈴木、山田、山本、川田、谷川) の間で平等化を考慮する形になります。
なお、レジ以外の作業に関しても同じような対応が必要となります。
②ある人だけが忙しく、他の人は空き時間が多いような場合
個々の作業スキルなどの関係で、必ずしも全員に対して平等にレジ作業が割り当たる訳ではありませんが、 同じ条件の人が複数人いた場合には、極力同じレジ作業時間が割当たる様にするのが理想だと言えます。 その為には、少なくとも以下の様な考慮は必要になってきます。(順不同)
- レジ間の割当優先順位が決められること。
- レジ毎に担当出来る人と出来ない人が決められること。
- レジ毎に担当出来る人の間の割当優先順位が決められること。
- レジ作業の最小・適正・最大時間が決められること。
2.人が割当たっていないレジを少なくする為に
①空いている人はいるがレジが割当たっていない場合
自動割当の対象外となっている人(主にレジチーフなど)に、手動でレジを割当てることになります。 この場合、自動的に対象外の人を未割当レジに割当てると言うことはしない方が良いと考えています。
対象外の人は、初めからかなり自由度を持って待機している人という位置付けである為、 さまざまな状況を勘案して最も必要とする作業から割当てて行く必要があり、 自動的に作業を割り当てると逆に柔軟性が無くなってしまいます。
②空いている人そのものがいなくてレジが割当たっていないような場合
- 1)早出や残業などでレジ割当できる人を確保する。
- 2)休憩時間の重なりを調整してレジ割当できる人を確保する。
などの対応を行いますが、1)の場合はあくまでも手動での調整とせざるを得ません。
一方、2)の場合には、休憩時間の与え方を自動的に最適化することは可能だと考えています。 まず初めに、ルール通りの休憩付与を行いますが、その後で時間帯毎の過不足MHを見ながら、極力過不足MHが平準化する様な自動調整を行うことになります。
但し、個々人の休憩時間をどこまでも移動できると言う訳にはいきませんから、 ルール通りの時間帯から前後1時間などという制限は必要になります。
3.無理なレジ割当が無いようにする為に
①移動時間を考慮する必要があるレジに割り当たるような場合
例えば、食品館のレジから次に歩いて5分はかかる資材館のレジへ連続してレジ作業が割り当たるようなことは避けなければなりません。
その為、食品館レジから資材館レジに連続してレジ作業を割り当てる場合には、5分以上間を空けるなどの指定が出来る必要があります。
また、食品館のレジから資材館のレジには割当を行いたくない場合の設定もできる必要もありますが、この場合は、空ける時間を極端に大きく取ることで対応は可能になります。
②連続して長時間のレジ作業になっている場合
この場合は、前述したレジ作業の最小・適正・最大時間を決めることで対応は可能となります。
4.自社のレジ割当ルールと異ならない様にする為に
①最初に入ったレジは休憩後も連続して同じレジを担当させたい場合
その為には、以下の対応が必要になります。
- レジ毎に連続対応させるか否かを決められること
- 個人毎に連続対応させるか否かを決められること
この2つの条件がマッチした場合に同一レジの連続割当となります。
②休憩時間は予め決められた人をフォローに入れたい場合
その為には、
- フォローする人を事前に設定できること
- フォローする人が複数人いた場合、極力同じ人がフォローに入ること
この2つの条件を考慮する必要があります。
レジの未割当時間が最も少なく、かつ上記の1.~4.までの条件を最大限満たしたレジシフト表が目指すべき理想のレジシフト表であると考えています。
小売業・サービス業のシフト管理システム「アールシフト」
(1)導入店舗数1万店超のシフト管理システム
アールシフトは、小売業やサービス業のシフト管理に特化したシステムです。
おかげさまで2020年〜2024年と5年連続で「登録ID数1,000以上の小売業」における導入数No.1(※東京商工リサーチ調べ)となりました。
全国展開しているスーパー、生活雑貨店、レンタルビデオ店、衣料品店、ホームセンター、映画館、空港、コールセンターなど幅広い業種の企業様に選ばれています。
(2)柔軟にカスタマイズが可能
選ばれる理由の一つが、カスタマイズの柔軟性です。
シフト管理においては企業ごとに設けている独自ルールや細かな要望があるかと思います。
アールシフトなら800を超える標準機能から独自にオーダーメイドが可能です。
「店内レジと屋外レジの違いを考慮して割り当てたい(ホームセンター向け)」
「薬剤師と登録販売者を確実にシフトに入れたい(ドラッグストア向け)」
といった業種特有のシフト管理方法も、標準機能で既に搭載されています。
標準機能だけでは対応しきれない個別カスタマイズにももちろん対応。
お客さまの企業特性を理解した上で、設定のチューニングを行ないます。
(3)シフト管理+人時生産性向上を同時に実現
アールシフトではレイバースケジューリング理論(LSP)や統計分析手法、AI手法などを全面採用。仕事と人をMH(人時)で把握し、ムリ・ムダ・ムラの最も少ない効率的なシフトを実現しました。
誰が使用してもスピーディに高精度なシフト表が作成できるよう、当社独自の最適化手法を備えています。
(4)直感的に操作できる現場志向のシステム
高精度なシステムでありながら、直感的な操作でシフトが自動作成できるよう、インターフェースにも徹底的にこだわりました。基本操作はマウスだけでOK。公休と有休の色分け表示や、白黒印刷したときの見やすさなど、現場の方々が求める機能を実装しています。
システム自体の素早いレスポンスも好評いただいております。
アールシフトでは、シフト管理システム導入を検討中の企業様向け体験利用プランや、メイン機能の使い勝手がわかるデモ動画を用意しています。
シフト管理方法について見直しを考えているご担当者さま、ぜひお気軽にお問い合わせください!